精神科病院の認知症病棟で働くのはきついのでしょうか?
介護士の仕事の一つとして、病院で介護士として働くという選択があり、病院での介護職は看護助手(ケアワーカー)として医師や看護師のサポートを行います。
認知症病棟の看護助手は大変なことも多いですが、しっかりと認知症の知識や対応方法を知ることで無理なく働けるようになります。
この記事では実際に内科病棟・認知症病棟で看護助手として働いた私が認知症病棟での患者さんへの対応方法などを紹介します。
✔ 認知症病棟の介護の仕事はきついのか知りたい
✔ 認知症の患者さんへの対応が知りたい
認知症病棟の介護の仕事はなぜきついのか
認知症病棟の介護士の仕事がきついかは個人差があるとは思いますが、正直初めて介護の仕事をされる方にはきつい内容が多いです。
認知症病棟の介護士の仕事内容は内科病棟などと同じで食事介助・排泄交換・入浴介助・病室の準備(シーツ交換)などがあります。内科病棟と仕事の内容はほぼ同じですが、食事や入浴を拒否する患者さんの対応が内科病棟よりも多くなります。
食事介助では通所の食事介助に加えて食事を吐き出す・ほかの患者さんの食事を食べる・食べ物ではないものを食べるといった患者さんの対応をしなければなりません。
認知症の周辺症状による暴力行為や暴言がある患者さんの対応もあるので、肉体的にも精神的にもきつい仕事内容が多いため、ある程度認知症の知識や対応の仕方を学んでから働くほうがいいと思います。
実際私も内科病棟からの異動直後は、患者さんの暴力行為や暴言に悩んでいた事があります。
認知症病棟とは?
認知症による認知症の周辺症状や行動障害のため在宅・施設での生活が難しい方が症状の回復・改善のために入院する病棟です。
夜間せん妄・不眠・幻覚・妄想・徘徊・抑うつ・暴力・異食などがあります
私が働いていた認知症病棟は自宅・施設での生活が難しい患者さんに加えて、他の精神科病院からの転院も受け入れていたため認知症の周辺症状が強い患者さんが多く入院していました。
また認知症病棟の役割として認知症の治療以外にも、自宅で介護をされている家族の負担の軽減を目的に入院する場合もあります。夜間の徘徊は転倒の危険も高いため自宅での介護は骨折などのリスクがあります。
認知症病棟の夜勤は徘徊からの転倒・不眠によるベットからの転落を防ぐために巡回が欠かせません。
認知症の患者さんへの介護士の対応は?
認知症病棟ではいろいろな症状の患者さんがいます。まずは患者さんの情報をしっかりと知っておくことが大事です。
病院ではカンファレンスなどで患者さんの情報をさまざまな職種で共有します。カンファレンスでは医師をはじめ看護師や作業療法士・言語聴覚士などのリハビリ職もちろん介護士も参加しますので他職種の情報もしっかりと知っておきましょう。
普段から他職種との連携を行い情報共有を行うことでチームで患者さんの対応ができるようになります。徘徊や異食への対応は病棟全体で他職種とも協力していくことが大切です。
患者さんからの暴力や暴言は職員個人に対して行われることが多いので、可能な限り物理的に距離をとり対応する人を変えるや対応する場所を変えるなど、患者さんの気分を変え見守りましょう。
暴力や暴言への対応もチームでしっかりと情報共有を行い、なぜ暴力や暴言に発展しのか原因をつきとめ別のアプローチを考えることも重要です。
暴力に発展するケースで多いのが入浴介助です、入浴介助中に患者さんが暴れる行為は事故につながるケースも多いので気を付けないといけません。
認知症病棟で介護士として働く
認知症病棟で介護士として働くことは身体的にも精神的にもきつい内容が多いです。
しかし認知症に対するしっかりとした知識を持ちチームで対応するなどすれば決してきつい内容ばかりではありません。
認知症のケアは大変なことが多く身体的にも精神的にも疲弊しますが、しっかりとした認知症の知識を学び情報共有をさまざまな職種とすることでチームで対応できるようになります。
また介護士として医療チームの一員として認知症のケアを行うことで自身のスキルアップや知識の向上につながります。
実際私も認知症病棟で夜勤も経験し認知症に対する知識や対応のスキルを得ることができました。それらの知識や対応方法は他部署へ異動した際もしっかりと役にたっています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう!