介護福祉士は介護の資格で唯一の国家資格です。そのため介護福祉士の資格を所得するためには、年に1回ある国家試験に合格する必要があります。
介護福祉士国家試験の合格率は約70%あり国家試験のなかでは合格率が高く感じられますが、試験自体が年に1回しかないので不合格になると次に受けられるのは次の年になってしまいます。
しかし介護福祉士国家試験の傾向と対策をしっかりと行うことで、決して難しい試験ではなく合格できると思いますのでここで紹介する傾向と対策を参考にしてみてください。
こんにちは、しらすです。ここでは実際に私が介護福祉士国家試験合格に向けて行った勉強法や対策を紹介します。
介護福祉士国家試験の傾向
介護福祉士国家試験とは?
介護福祉士国家試験は午前・午後で1日を通して実施されます。
午前(10:00~11:50)で68問・午後(1:45~3:35)で57問、出題形式はすべて5つの選択肢から「最も適切なもの」「正しいもの」などの正解を選ぶマークシート形式です。
途中お昼休憩もありますが、全体で3時間40分の試験時間ですので体力・集中力が必要です。
また例年筆記試験は1月下旬の実施ですので、防寒対策や体調の管理にも注意が必要です。
解ける問題の見極め
介護福祉士国家試験の傾向として【経験や一般常識で解ける問題】・【しっかり勉強していれば解ける問題】が全体の2/3で出題されます。残りの1/3は【勉強していても難しい問題】が出題されるといわれています。
この【勉強していても難しい問題】に時間を使ってしまうとせっかくの解ける問題に時間を使えず間違ってしまう恐れがあります。
【経験や一般常識で解ける問題】・【しっかり勉強していれば解ける問題】でしっかりと得点することができれば合格ラインに達する事ができるため、解ける問題にしっかりと時間を使えるよう問題の見極めを行いましょう。
よく出題される分野を知る
介護福祉士国家試験ではよく出題されている分野があります。試験に出ることが少ない分野を勉強しても得点につながらないので、過去に頻繁に出題されている分野の勉強を重点的に行い確実に得点を取りましょう。
よく出題される分野のひとつとして「社会福祉士及び介護福祉士法」があります。「社会福祉士及び介護福祉士法」は介護福祉士が守るべきことが記された法律です。法律の問題が出題されるので内容も難しいですが、介護福祉士として知っておかなければならない規則や罰則が記されているものですので出題されることが多くあります。
もう一つは障害分野からも近年多くの出題が見られます。受験される方は高齢者分野で働いている方は、障害分野での問題につまづく方も多いと思います。
特に「障害者総合支援法」や障害者の方への対応などは重点的に勉強しておくと得点upにつながります。
介護福祉士国家試験の勉強法
過去問や模擬問題を使用する
過去問や模擬問題を使用した勉強法です。
過去問を使用することで問題の形式や、問題の傾向がある程度わかります。過去問を繰り返しながら解ける問題を見極める力もつけましょう。
私も実践した方法で過去問3年分を何度も繰り返します。その際使用する過去問は答えに解説がある過去問を使用しましょう。
最初は知識も少なく解答を間違えることも多いと思います。間違えた解答の解説をしっかりと読みノートにまとめることでより理解度が深くなります。
過去問は最低でも3年分を3回転ほど行い問題と解答を覚えてしまっているくらいがいいと思います。
過去問が終わったら模擬問題や予想問題を使用し自分の苦手な分野(得点が低い)を見直し全体的な得点upを目指しましょう。
スマホアプリで過去問の一問一答形式のものがあったりYouTubeに介護福祉士国家試験の解説動画があるので、隙間時間に活用するといいと思います。
通信・スクールを利用する
独学での勉強が難しく感じる方は、通信・スクールの利用をおすすめします。
通信・スクールで勉強する場合は講師がしっかりと試験に向けて必要な部分を解説してくれるので、効率よく勉強することができます。またスクールであれば自宅よりも勉強に集中できる環境が整っています。
しかし通信での短期集中講座では3~7万円、長期の講座だと17万円ほどかかってしまい受講の時間が決まっていることがデメリットです。
試験に合格するために
勉強のモチベーション維持
介護福祉士国家試験は年に1回しかないため勉強時間は最長で1年ほどありますが、なかなか1年間もモチベーションを維持するのは大変だと思います。
現在介護職で働いているのであれば普段業務として行っていることから勉強を始めると新しく覚えることも少なく自身の知識を現場で生かせるためモチベーションが維持できると思います。まずは自身の普段行っている介護の分野からの勉強を行い少しづつ勉強をする習慣をつけていきましょう。
また普段行っている介護業務の意味や根拠を意識しながら業務を行うことで、試験勉強にもなり介護のスキルアップにもつながるので、ぜひ業務を行いながら意識してみるようにしてください。
試験当日について
試験は1月下旬にありますので、試験前はしっかりと体調管理を行いましょう。また試験会場によっては寒いところもあるのでひざ掛けなどの防寒具も用意しておくといいかもしれません。
試験では「勉強しても解けない問題」で【こんな難しいなら合格は無理かも】などと思ってしまうかもしれませんが、2/3は「解ける問題」なので落ち着いて「解ける問題」を確実に解いていきましょう。
介護福祉士国家試験は試験終了時間を待たずに退出できますが、焦らずに自分のペースで問題を解き見直しもしっかり行いましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
試験に合格し介護福祉士になれば自分の自信にもつながり介護スキルも上がるので、合格を目指しましょう。